辻村深月の同名小説を吉岡里帆主演で映画化。連続アニメ『サウンドバック 奏の石』で監督デビューが決定した斎藤瞳。気合が空回り気味の瞳は、ひと筋縄ではいかないスタッフや声優たちを巻き込んでハケン(覇権)を争う戦いを繰り広げる。【DMM解説より】
評判のいい作品です。第46回日本アカデミー賞で優秀作品賞も取っている。Yahoo!映画評の総合得点も4.2点と高得点。
男の裸もあることはある。ただし天才アニメ監督役、中村倫也のバスタオル巻き半裸姿、フラットに脂肪がのって色っぽい、ただし短いシーン。当「映画コラム」で取り上げるのには物足りませんが、筆者がYahoo!映画評に「邦画における風呂屋の位置づけ」について書いてます。それについて指摘した映評は私は目にしたことは無いので、そのまま持ってくることにしました。恐縮です。
***下記、筆者のYahoo!映画「ハケンアニメ!」映画評より
銭湯のシーン
アニメほぼ興味ありません。大作なら見ますが。夕方5時のアニメの派遣争い?全く興味ない。アニメ業界の裏側が描かれているらしいとのことで見た。全然伝わってこない。
「このシーン、何の意味があるんだろう?」のオンパレード。男監督の裸とか、あれ何?風呂上り?別にいいんですが。女ふたりの銭湯って何の意味があるシーンですか。ちょっとよろしいでしょうか、この作品から話逸れてこの批評を終わりにします。
邦画で銭湯が出てくるシーンは多い。昔からね。最近も出て来ますたまに。1990年代からスーパー銭湯ブームになって、日本国中スーパー銭湯が乱立、2010年代頃から経営不振で閉鎖、統合、今、残ったところが残って定着している。一方、普通の銭湯は閉鎖の一途、調べたわけではないが、一時期はスーパー銭湯の方が多かったし、今もスーパー銭湯の方が多いのではないか。
そこで問題。私の知る限り、スーパー銭湯が登場した邦画は1本も無い。多分撮影許可が取れなかったからではないかと思うが、特に若い人が行く銭湯はスーパー銭湯だと私は思う。複数人なら特にだ。レストランもあるし。交流にもいい。
それが何故、昔ながらの風呂屋なの?必然性が感じられなくて白けるんだよね。そこで行われる会話などもほぼ意味のないことばかり。
風呂屋は経営難で、撮影料が安くて済むから風呂屋、ということなら、そのシーン自体辞めてしまえばいい。これは今作「ハケンアニメ!」に確実に言えること。
**** Yahoo評ここまで
●ハケンアニメ! プライムビデオ