楽して人生を乗り切ろうとする典型的現代学生、山本秋平は卒業単位と引き換えに廃部寸前の相撲部に入部させられ 試合に出場することになる。しかし彼が足を踏み入れた相撲の世界には、それまで経験したことのなかった熱く魅力的な何かがあったのだ! やがて彼は試合に勝って相撲部を救うためだけでなく、自分自身のためにシコを踏み始める。(C)KADOKAWA 1992
何を今更なのですが、1991年の邦画「シコふんじゃった。」です。先日wowowで放送されたのと30年後の続編ドラマ「シコふんじゃった!」が、周防監督監修の10話ドラマ版としてディズニープラスで配信されたので取り上げます。
まあ、映画「シコふんじゃった。」は、名作と言ってよろしいんじゃないでしょうか。そのコメディ性や今一歩深みが足りない面で「名作」と言うには大げさかもしれませんが、日本映画史に残る作品であることは確かで、日本国内各映画賞も多く獲っている。それまで正面から描かれることのなかった「大学すもう」をスポーツ青春映画としてはつらつと描いた優秀娯楽作であることは間違いないでしょう。
VIDEO 男の裸行きましょう。まず当たり前ですが「すもう」なので「まわし姿」。大学生力士を演じる出演者全員の上半身、ケツは見えます。それらは特に色けを強調するモノではありませんが、後にヌード写真集を出した主演の本木氏のカラダは綺麗です。作中でも「オレのおしりは綺麗だぞ!」というセリフがあり、その通りです。
教立大学の4年生、山本秋平(本木雅弘)の弟役・春雄を演じた宝井誠明。すもうからかけ離れたスリムなカラダ。対戦相手のチームと喧嘩になり、原っぱでまわしを取られ、素っ裸で駆けずり回る。邦画ですので股間は見えませんが、ケツ丸出しで前を押さえた全裸。 他には特に色気のあるシーン等はありませんが、まわしを締めるためには全裸になる必要があり、その描写をまるまる飛ばしてしまったのは、いち観客として残念に思います。単にまわしをギュッと締め上げるシーンで「あー潰れる!」というセリフのみ。 ラストのイギリス留学の唐突感や、秋平と春雄の兄弟関係が紹介だけで、その後一切描かれないなどの踏み込みが甘い面はあるが、それを勝る女性の活躍など泣かせるシーンは多い。 *************** 当映画作品で色っぽいシーンを見せた宝井誠明、その後、筆者の目には留まらず、どうしたんだろうと思っていましたが、今回調べたらズッと俳優は演られており、現在も現役でした。TVドラマやメジャー作品にも出演しており、端役が多いようです。 監督の周防正行は、イメージフォーラムからピンク映画を経て、当作品「シコふんじゃった。」が大ヒット。その後の「Shall we ダンス?」も高評価でヒットもし、アメリカでリメイク版も作られた。以後しばらく作品は発表されず、周防神話(周防作品を熱望するムーブメント)が生まれる。満を持して発表された「それでもボクはやってない(2007年)」も各賞を獲得、高評価で周防健在ぶりを見せたが、その後、現在に至る活動においては、いささか精彩を欠いている印象があります。やはりこれまでの実績が大きかった。 当作品「シコふんじゃった。」で出演した各俳優は、ドラマ版「シコふんじゃった!」にも出演している。ドラマ版「シコふんじゃった!」は当サイトと直に繋がれないので詳しくは申し上げませんが、本木氏の解説だけ掲載しておきます。しかし30年以上老けない本木氏は凄いね。 ●映画「シコふんじゃった。」の主役・本木雅弘がドラマ版を解説
VIDEO ●映画「シコふんじゃった。」(1992年公開)ポスター
●映画「シコふんじゃった。」配信
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