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サントラ・ジェームズ・ボンド・映画音楽アートの研究・映画コラム

「ジェームズ・ボンド映画」のサントラを中心に、映画音楽、映画批評、アートなどを述べていきます。映画コラム・写真集などあります。

『青い珊瑚礁』関連4作





●青い珊瑚礁 (
1980)
The Blue Lagoon
1980年/アメリカ/1時間45分
製作・監督:ランダル・クレイザー
出演:ブルック・シールズ、クリストファー・アトキンズ


・この作品は、ヘンリー・ドヴィア・スタックプールによる1901年の小説"The Blue Lagoon"が原作となります。1980年版は初映画化ではなく、1949年にジーン・シモンズ、ドナルド・ヒューストン出演、イギリス製作、ロケ地は1980年版と同じくフィジーのヤサワ諸島にて行われている。下記ポスター参照。



・1980年版の『青い珊瑚礁』が世界的に大ヒットしたのは、大自然の中の若い男女のみずみずしい情愛が支持を受けたというのは表向きで、ブルック・シールズ以上に、実際には主演男優の美しい全裸、性器出し(予告編にもある)が、女性向ポルノがほとんど無かった時代、女性観客に受けたからだと筆者は思ってる。その証拠に主演のクリストファー・アトキンズは、自身の芸能界での立ち位置を自覚し、肌の露出度の多い作品や、全裸の写真を発表したりしている。ただしそれは若い時代に限られ、その後、仕事は縮小し、通用しなくなる。

このいわゆる「男の裸」の価値を重々分かっていたのは、この一連の『青い珊瑚礁』関連作品の中では、
クリストファー・アトキンズだけである。製作・監督のランダル・クレイザーも認識はしていただろうが、主演女優の方にフォーカスを当てていた。

ちなみに1980版の主演男優は当初マット・ディロンだったそうで、性器を露出するのをしぶり降板したとのこと。ダークイメージのマット・ディロンだったら全く違う作品になっていたかもしれません。4000人以上のオーディションから抜擢されたクリストファー・アトキンズの明るさが、この作品を成功させたと言っても過言ではないでしょう。


*****下記、サイト「男の裸が見られる映画」より抜粋(筆者記述)

●2000年に発売された日本版DVDが無修正で、その美しさを再認識させました。DVDの音声解説のひとつは監督のランダル・クレイザーと主演男優クリストファー・アトキンズの対談。もうひとつは監督と主演女優のブルック・シールズの対談です。
 
●アトキンズ対談バージョンでは、今や結婚して2人の子持ちであるアトキンズが、この映画の想い出、この映画によって人生が変わったことなど、現在の視点から情感たっぷりに語っています。音声解説収録時、40歳近くなっているアトキンスですが、この屈託のない明るさは、この映画に出演した18歳のときとまるで変わっていません。自分の映像を見て「なんて綺麗なんだ!今ではとても無理だ!アッハッハ」とはしゃぐ現在のアトキンズは感動的ですらあります。この特典を見るだけでもこのDVDは充分価値がある。
 
●40年以上前の映画なのにこの美しさ新鮮さは今でも充分通用するでしょう。DVD無修正版で、やっと日本でも本当の美しさが見られるようになりました。チンコもバッチリ見えます。
 
裸度数★★★

(注・上記抜粋文は2000年発売時DVDにおいてのものです。2023年10月追記)

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・ブルーレイ

・青い珊瑚礁 コレクターズ・エディション
 DVD



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ブルーラグーン
Return to the Blue Lagoon
1991年/アメリカ/1時間41分
製作総指揮:ランダル・クレイザー
製作・監督:ウィリアム・A・グレアム
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ブライアン・クラウズ



・『ブルーラグーン』は、10年の時を経て出来た1980年の『青い珊瑚礁』の正当な続編、製作総指揮は前作のランダル・クレイザーが引き継いでるが、スタッフ、キャストは一新されている(音楽の名匠・ベイジル・ポールドゥリスは続投)。

当『ブルーラグーン』を述べる前に、1980年『青い珊瑚礁』の続編の話題を挙げておきましょう。1980年『青い珊瑚礁』が世界的にヒットしたため、すぐに続編の企画が立ち上がりました。その企画は『青い珊瑚礁』の文明社会を知らずに島で育った主役男女が、船に助けられ、文明社会(映画設定は20世紀初頭)に入り込み、翻弄されながらも情愛を続けるというもの。

『青い珊瑚礁』の良さはネイチャー(大自然)とそれに伴う裸(ナチュリズム)だったわけであって、上記の続編の企画は文明が入り込んで台無しです。いろいろな要因があったでしょうが、上記の続編企画はすぐに立ち消えになりました。

さて、当作品『ブルーラグーン』ですが、今から思うと前作から現実の時間が経っているのですから、開き直って「リメイク」として製作してた方が良かったのではと思います。と言うのも当『ブルーラグーン』には「続編」とすることによって、前作の負の呪縛が垣間見れてしまう。

例えば前作のラストで前作のテーマであった2人の主役の生死は曖昧だったのに、当作品では2人共死亡で発見、ご丁寧に水葬のシーンも撮ってる。この時点で夢があった前作をぶち壊しています。

『ブルーラグーン』の話は、終盤に船から上陸した船員や男女数人との交流、軋轢などがあることが違うくらいで、ロケ場所も同じ。話の運びもまるで同じ、ほぼ焼き直しのシーンもある。住む小屋も前作の2人が住んでいた小屋をそのまま使い、主役の男女の男子は、前作の主役男女の子供の設定。どう考えたって前作を意識せざるを得ない。

『ブルーラグーン』と前作との大きな違いは、前作の男子は、ふんどし、ケツ、全裸、チンコだったが、今作では、ターザン風の腰巻のみ。逆に大自然で必用にターザン腰巻をつけてるのが不自然に思えるほど。男子を演じるブライアン・クラウズは前作のクリストファー・アトキンズほどの魅力は出せなかった。ブライアン・クラウズは低飛行ながら俳優を継続している。

『ブルーラグーン』の見所は、この作品の10年後『バイオハザード』でブレイクした女優・ミラ・ジョヴォヴィッチが胸を露わにしたところでしょう。

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●パラダイス
Paradise
1982年/カナダ/1時間35分
監督:スチュアート・ギラード
出演:フィービー・ケイツ、ウィリー・エイムス



・筆者はこの映画を拝見していませんが、当時『青い珊瑚礁』のフィーバーが収まり切れない1982年、名画座ではまだ『青い珊瑚礁』を上映していました。その頃出来たこの『パラダイス』という映画は『青い珊瑚礁』とは製作会社、製作国は違います。『青い珊瑚礁』を砂漠のオアシスに舞台を移し、その後ブレイクする女優・フィービー・ケイツのヌードシーンを披露し『青い珊瑚礁』のパクリ映画と言われました。
・あらすじ(wikiより抜粋)
西暦1823年、10代のデイヴィッドとセアラはキャラバンでバグダッドからダマスカスまで旅をした。奴隷商人が彼らを襲撃し、美しいセアラをハーレムに加えようとする。デイヴィッドとセアラと下僕のジェフリィは逃げ出すが、他の人は殺されてしまう。更に、ジェフリィも殺さてしまい二人ぽっちになったデイヴィッドとセアラは、ダマスカスを目指して西に向かい、その途上美しいオアシス(パラダイズ)に辿り着いた。そこで二人は性に目覚め、愛欲の日々を送る。しかし執拗にセアラを追う奴隷商人がまたも来襲し、デイヴィッドは彼と一騎打ちの末倒す。セアラは妊娠していることをデイヴィッドに告げ、二人はついにダマスカスへ。

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●ブルーラグーン ~恋の目覚め~
Blue Lagoon: The Awakening
2012年/アメリカ/1時間28分
監督:ミカエル・サロモン
出演:インディアナ・エヴァンズ、ブレントン・スウェイツ、デニース・リチャーズ

無人島にふたりきり。ぼくらは今日、大人になった。
★1980年、ブルックシールズ主演で映画化された衝撃作をリメイク!
世界中に衝撃を与えた名作「青い珊瑚礁」。そしてその続編として製作されたミラ・ジョボヴィッチ主演の「ブルーラグーン」も大ヒット。
知名度抜群の名作が、舞台を現代に移し鮮やかにリメイク!
★2014年夏公開予定のディズニー大作「Maleficent (原題)」で、メインキャストに起用された、ブレントン・スウェイツ主演作!
【ストーリー】
修学旅行でトリニダードに旅立った優等生のエマ。
南国の陽気を楽しんだその夜、仲間たちに誘われこっそり船上パーティで羽目をはずしているとそこに警察の監視船が。
不良少年のディーンに促され、あわてて海上に浮かぶ救命ボートに隠れるエマ。しかし船はふたりを置き去り走り去ってしまう。
数日の漂流生活の後、無人島に辿り着いた2人。まだあどけなさの残る少年少女は、
たったふたりで自然の脅威と戦いながら、躰の奥底に眠る愛の疼きにも目覚めてゆく…。
(amazon商品説明より)

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