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サントラ・ジェームズ・ボンド・映画音楽アートの研究・映画コラム

「ジェームズ・ボンド映画」のサントラを中心に、映画音楽、映画批評、アートなどを述べていきます。映画コラム・写真集などあります。

「オクトパシー」の音楽について

● オクトパシー Octopussy の音楽について

●全11曲
・ボーナストラック盤14曲
●極私的アルバム評価  
★★★

●タイトルバック

オール・タイム・ハイ 主題歌・リタ・クーリッジ

 ジョン・バリー作曲、歌、リタ・クーリッジ。前作でお休みしたジョン・バリー作曲の主題歌がシリーズに戻ってまいりましたが、静かなゆったりとした曲になった。
●挿入歌 特になし
●ラスト曲
 オール・タイム・ハイ 歌・リタ・クーリッジ
 オクトパシーの船が航行する映像をバックにエンドタイトル全て、リタ・クーリッジの歌が2番まで歌われる。


●「オクトパシー」サントラ、作品内の曲について
 ボーナストラック入りの14曲は、通常盤より3曲多いですが、3曲は曲ではなく、映像から取ったロジャー・ムーアらのセリフです。曲としての違いは感じられません。

 今回のジョン。バリーは、一言でいうと残念ながら、曲に力がありません。全体にわたって大人しい印象です。

 曲の構成を申しましょう。まずムードあるシーンには、「オール・タイム・ハイ」のインストメンタルと、オクトパシーのテーマともとれるムーディな曲、その2曲を散りばめていて、インドのアクションシーンには、「恐怖の殺人ヨーヨー」に代表されるヒュルヒュルといった旋律の曲を当てています。「恐怖の殺人ヨーヨー」を基本としたアクションテーマは、インド風を意識してるため、後半のドイツのアクションシーンには使えず、といって、ドイツはドイツのアクションテーマがある訳ではなく、前半に出た「009の死」などの旋律を静かに使ってます。パンチの効いた曲は1曲もなく、大人しめのアルバムになっています。

 サントラになく作品内にある曲は下記の通り。
・プレアクションで倉庫爆発後、タイトルまでの短い曲。
・美術品落札後、カマル・カーンが車に乗るまでの短い曲。
・Mのオフィスからタジ・マハールでのヘリの壮大な曲(この曲は画面を充分盛り上げてる)。
・テンプーチェイスでボンドのテーマ。
・ベルリン国境の短い曲。
・ゴリラ変装から列車の上へ脱出の短いが迫力ある曲。
・ボンドが爆弾を外す短いが盛り上がる曲。
・カマル・カーンの小型機が墜落する迫力ある曲。

 上記、劇中曲がサントラに入れば、サントラの印象も違ってきますが、サントラに入らなかった曲は全部短いため、曲をまとめる再編集などが必要となってくるでしょう。

 下の写真は、ボーナストラック入り「オクトパシー」ジャケットデザイン。

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