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サントラ・ジェームズ・ボンド・映画音楽アートの研究・映画コラム

「ジェームズ・ボンド映画」のサントラを中心に、映画音楽、映画批評、アートなどを述べていきます。映画コラム・写真集などあります。

「美しき獲物たち」の音楽について


● 美しき獲物たち A View to a Kill
の音楽について

●全15曲
●極私的アルバム評価  
★★★★★



●タイトルバック 
A View to a Kill 主題歌・デュラン・デュラン
 これまでのシリーズで初めてジョン・バリーが他のアーティストと組んで作曲した主題曲。後にデュラン・デュランは「いいチームワークだった」と言ったが、たとえ何かあったとしてもそう言うのが大人の対応。これでバリーは本編でも「A
View to a Kill」を堂々と使える。曲中、ジャカジャンと合いの手のように入るサウンドはバリーのセンスのように思えます。
●挿入歌
 ギデアパークのカバーしたザ・ビーチ・ボーイズの『カリフォルニア・ガールズ』をプレアクションのスノーボードシーンに使用。せっかくのアクションシーンを中断させ失敗している。
●ラスト曲
 A View to a Kill 歌・デュラン・デュラン
 サンフランシスコ金門橋上空からの景色をバックにラストクレジットが終わるまで、デュラン・デュランが2番歌う。



●「美しき獲物たち」サントラ、作品内の曲について
 今回のこのサントラは、2000年頃のボーナストラック入り企画には入りませんでしたが、通常盤でも主要なところは押さえていて問題はありません。良い出来です。が、サントラに入っていない劇中曲にも良い曲があり、次回はぜひ、ボーナストラック入り盤の企画を実現させてほしいといころです。

 今回の成功は、バリー、オリジナルのアクションテーマを作ったことでしょう。「A View to a Kill」は、ムードあるシーンでインストメンタルで使っています。「A View to a Kill」もアクション曲にすることも可能な曲ですが、バリーはあえて旋律のしっかりしたアクションテーマを作り、プレアクションのスキーシーン、サットン邸の乱闘、消防車アクション、ラストの金門橋アクションなどに使用しています。

 ただ若干、全体的に大人しい印象があるのは、アクションテーマがメロディを主体とし、パンチを強調した曲ではないからでしょう。もし今後、ボーナストラック入り盤が出るならば、パンチが加わったサントラになります。

 サントラに入っていない劇中曲は下記の通りたくさんあります。

・Mの部屋での短い静かな曲。・競馬場からエッフェル塔への短い静かな曲。・セーヌ川の遊覧船からメイデイ逃亡の重厚な曲。・ゾリンの白に車で入場する明るい曲。・チベットが馬屋を探るミステリアスな曲。・ヘリ着陸してゾリンがステイシーに会うムードある曲。・メイデイがボンドに気づくカットからベッドシーンへの曲。・競馬で馬が暴れるシーンでの迫力ある曲。・メイデイがKGBを持ち上げる短い迫力ある曲。・ボンドが市役所からステイシーを尾行する曲。・ステイシーの屋敷でステイシーがボンドに銃を向けるシーンの曲。・ステイシーの屋敷での銃撃シーンの迫力ある曲。・地震についてボンドとステイシーが話す短い静かな曲。・市役所の火事からステイシーを助ける「A
View to a Kill」を壮大にした曲。・炭鉱の追跡の壮大な曲。ステイシーを追う飛行船、「A View to a Kill」をスリリングに美しく編曲している。・飛行船が金門橋に差し掛かるシーンで「A View to a Kill」を編曲。・Qの探索ロボットのシーンの曲。

 特に「・競馬で馬が暴れるシーンでの迫力ある曲。」は聞きごたえあります。

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「ボンド映画」「映画音楽」の長年のファンです。

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