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サントラ・ジェームズ・ボンド・映画音楽アートの研究・映画コラム

「ジェームズ・ボンド映画」のサントラを中心に、映画音楽、映画批評、アートなどを述べていきます。映画コラム・写真集などあります。

「ミッション・インポッシブル」MISSION:IMPOSSIBLE の音楽について・その2

「ミッション・インポッシブル」MISSION:IMPOSSIBLE の音楽について・その2

●b).MUSIC FROM AND INSPIRED BY THE  MOTION PICTURE
 ミュージック・フロム・アンド・インスパイア・バイ・ザ・モーションピクチャー


●全15曲・64分
●極私的アルバム評価  
★★★


●このアルバムについて(3アルバムのうち1アルバム) 

●「ミッション・インポッシブル」+「サントラ」で検索するとロックバンド「U2」がプロデュースした曲が多く収録されたこの盤がまず挙がってきますが、正直、いかがなものかと思いますね。まあ前出の別の盤は「スコア盤」ですから、こちらは「ミュージック・フロム」ですからね。サントラとしてはこちらが先になってしまうのでしょう。

 このアルバムの実態は、「ミュージック・フロム・アンド・インスパイア・バイ・ザ・モーションピクチャー」とあるように、確かに本編からの音楽、そして「インスパイア」というのがミソで、なんと本編とは全く関係ない、ロックバンド「U2」のメンバーがプロデュースしたとされるロックやポップスが、11曲入ってます。

 つまり、ラロ・シフリンが作曲した旋律を含む、勘所のサントラはダニー・エルフマン作曲の3曲と、ラリー・ミューレン&アダム・クレイトンのテーマ曲のみ。あとは、『なんで関係ない曲を聞かなきゃならんの?』というのが11曲ということです。

 ダニー・エルフマン作曲、シフリンの旋律を入れ込んだ3曲とテーマ曲は、さすが、良いのをピックアップしただけあって聞かせます。このアルバムの魅力はそこだけです。あとの曲は、U2ファンとか、ちょっと目的が違うのではという印象です。

 ライナーノーツには、ダニー・エルフマンら作曲の4曲を除き、その他すべての曲に「*」マークが付いていて、「*」の説明に、these tracks are not contained in the movie.(これらのトラックは映画には収録されていません)と書いてある。

 ちょっと商売しすぎなんじゃないですか?と言いたくなりますね。
 さらに「ミッション・インポッシブル」はもう一枚アルバムがありますから。


●c).LARRY MULLEN & ADAM CLAYTON / THEME FROM MISSION:IMPOSSIBLE 
 ラリー・ミューレン&アダム・クレイトン / ミッション・インポッシブルのテーマ


●全5曲・20分
●極私的アルバム評価  
★★


●このアルバムについて(3アルバムのうち1アルバム) 

 ラロ・シフリン作曲の「スパイ大作戦のテーマ」及び「スパイ大作戦」で作曲使用されたラロ・シフリンの旋律を、テクノ風に加工した盤です。簡単に言えば。

 当時(90年代中頃)流行ってましたよね、こういう手法。「サンダーバード」のリミックスとか、買いましたよ私(筆者ね)。曲の途中にセリフを入れたり・・。
007でもモービーが「ノー!ミスター・ボンド!・・・」とかやってましたね・「トゥモロー」の時だから、97年ですよ。

 もちろん原曲がいいから聞けるのであって、加工したら良くなるもんじゃないでしょう。かえって無機質になるだけです。

 「ミッション・インポッシブル」についてはTVシリーズサントラ、1アルバム、そして「ミッション・インポッシブル」シリーズの他アルバムがありますので、後日述べさせていただきます。
 
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