「ジェームズ・ボンド映画」のサントラを中心に、映画音楽、映画批評、アートなどを述べていきます。映画コラム・写真集などあります。
・オリジナルポスター | ・日本版ポスター |
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実はこのコーナー(「マッドマックス」の音楽)については、述べるのを避けようと思っておりました。理由は、「1」と「4(怒りのデスロード)」に関して筆者(youon)の見識がさほど無いからです。と言っても「2」と「3」について無視することは忍び難く、書かせていただくことにしました。 まず苦手な「怒りのデスロード」から言っちゃいましょう。サントラを持ってませんから、録画してある映像作品から音楽を注視して見るほかに手がありません(今のところ)。 将来サントラを手にした時には、印象が変わるかもしれませんが、あまり音楽付いてないんじゃないでしょうか? 前半のアクションシーンには音楽無いような・・。終盤、ホラーっぽい音楽が付いて、ラストタイトルで優しそうな音楽がついてました。YOUTUBEでタイトル曲なる曲を聞きました。テクノっぽい感じです。 作曲者のジャンキーXLは、「デッドプール」(2016年)や「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016年)などのも音楽を付けているようですが、これもまた筆者(youon)に見識が無いので、これ以上申しません。 「怒りのデスロード」のサントラは、今、低価格になっていますから、手に入れるかもしれませんので、何か申し上げる事が出てきたらそのときはよろしくお願いいたします。「怒りのデスロード」については以上です。すいません。では、「マッドマックス」の音楽について、「1」からいってみましょう。 ■「マッドマックス」 MADMAX 1979年映画作品 作曲:Brian May ブライアン・メイ ●1).ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK オリジナル・モーションピクチャー・サウンドトラック ●全19曲・88分 ●極私的アルバム評価 所有しておりません ・筆者(youon)はサントラを所有しておりません。したがいまして、本編より音楽を考察することになります。「マッドマックス」第1作目の作曲は「2」と同じブライアン・メイです。本編を聞く限りでは「2」と同様、重量級のサウンドがドドドドと迫力で迫ってます。が、「2」とは違い、「1」は本編の内容が内容ですで(演出がまだ素人臭い)、どこに効果的に音楽を入れてよいのやら困惑している感じもあります。サントラを所有したいですがプレミア価格で手が出ません。 ■「マッドマックス2」 MADMAX 2 1981年映画作品 作曲:Brian May ブライアン・メイ ●2).ORIGINAL SOUNDTRACK オリジナル・サウンドトラック ドイツ版CDジャケット↓ ●全9曲・94分(amazonより。曲数分数違い盤有り) ●極私的アルバム評価 ★★★★★ ・傑作です。ジョージ・ミラーの演出が「1」と打って変わって優秀で、メリハリが効いているので、音楽もメリハリがバッチリ効いて迫力充分。時折の哀し気な旋律がマックスの虚無感を表現している。そして名台詞に名曲のラスト・・。 余談ですが、公開当時LPで映画題名を告げず友人にこのサントラを聞かせたところ、「原始人が大群で迫ってくるみたいだ」と言い(ある意味、的を射ている)、原始人の真似をして躍ったね。彼、今、電通の子会社の社長ですわ。 ・筆者(youon)所有の「マッドマックス2」LPのジャケットはこれ(下記)。 日本版ですね。 --表 --裏 ■「マッドマックス サンダードーム」 Mad Max Beyond Thunderdome 1985年映画作品 作曲:Maurice Jarre モーリス・ジャール 主題歌/エンドタイトル 歌・Tina Turner ティナ・ターナー ●3)Limited Collection's Edition THE COMPLETE MOTION PICTURE SCORE リミテッド・コレクションズ・エディション ザ・コンプリート・モーションピクチャー・スコア ●2CD 合計全35曲・62分+60分 ●極私的アルバム評価 ★★★★★ ・実は筆者(youon)は、この記事を書く2週間ほど前に上記のアルバムを購入しました。「アラビアのロレンス」以外は苦手なジャールですので、だいぶ迷いましたが、このヴォリュームに惹かれ買いました。良かったですね。正解でした。 このアルバムには入っていませんが、ティナ・ターナーの主題歌、エンドタイトルの歌もなかなか魅力です。 先日、本編を録画で見直したときに、「このティナの曲は確かに所有してたな・・」と思いました。多分、公開時のサントラを購入検討した時、自分がジャールに引いてしまっていたので購入せず、後にレコードレンタルでテープ録音をしていたのではなかったかと思い起こします。 当初のサントラはジャールの曲が4曲ほどとティナの歌が3曲入っているだけのモノでした。 そんな昔の録音テープなんかどっか行っちゃいましたよ。余談ですが最近カセットテープが見直されてるそうですが、けっこう扱い面倒ですよ。テープ絡まったら終わりですしね。 さて、このリミテッドエディションのジャールの2枚組です。ジャールに慣れれば、迫力の2時間、上品な出来上がりです。 モーリス・ジャールの曲造りについて少し申し上げましょう。 ジャールは1曲の中に違った印象の旋律をいくつも組み入れるのです。多分、映像に合った作り方をしたものと思えますが、例えば8小節、A旋律を聞かすと、脈略無くB旋律が入り、C旋律に移り、A旋律に戻ることは滅多にない。 ですので、A旋律に惹かれる間もなく次のテーマになってしまうので、とっつきにくいんです。全てとは言いませんが、他のジャールの作品もほぼこの手法を取っています。 今回、この2枚組を購入して、とにかく聞いて聞いて聞きまくりました。自分をジャールに慣らすために・・。その結果、優秀。いいアルバムです。 ■「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 Mad Max: Fury Road 2015年映画作品 作曲:Junkie XL ジャンキーXL ●4).ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK オリジナル・モーションピクチャー・サウンドトラック ●全17曲・71分 ●極私的アルバム評価 所有しておりません ・筆者(youon)の映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の音楽についての見識はトップの文面に述べたとおりです。したがいまして多くを申し上げる事はできません。 ただ、筆者(youon)は、今作本編を鑑賞しており、録画もしていますから、本編上の音楽はいつでも確認できます。その範疇で言えば、アクションシーンに激しい音楽が付いているといった印象はありません。繰り返しますが前半のカーアクションには音楽が付いてないと認識しています。 したがって、迫力のあるサウンドを期待してサントラを買おうとは思ってはいません。機が熟したら手に入れたいと思います。サントラを手にしたら手にしたで、印象は変わるかもしれません。 |
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●タイトルバック | |
・GoldenEye 主題歌・ティナ・ターナー | |
主題歌作詞・作曲、ボノ、ジ・エッジ。往年のベテラン、ティナ・ターナーがシャウトする名曲。 | |
●挿入歌 | |
・正当な挿入歌としては特になし。wikiには下記の情報がありますが、サントラ盤には見当たりません。 | |
劇中歌「スタンド・バイ・ユア・マン」 - ミニー・ドライバー 作詞・作曲 - ビリー・シェリル、タミー・ウィネット | |
●ラスト曲 | |
・エクスペリエンス・オブ・ラヴ エリック・セラ | |
作詞・作曲、エリック・セラ、ルパート・ハイン。 |
●「ゴールデンアイ」サントラ、作品内の曲について |
賛否両論とのことですが、筆者(youon)は「否」の方ですので、なるべく悪口三昧にならないよう気を付けます。 まずティナ・ターナーの主題歌ですが、これは迫力ある名曲。これはこれで終わり。問題は本編とラストのエリック・セラです。 当初、セラは、音楽オファーを一度断って、周囲の説得でオファーを受けたと聞いています。やる気、もしくは「ボンド映画」に対する敬意が無いならば、断るべきだったと思いますね。 なにしろ賛否両論の「否定側」には、「音楽全部入れ替えて作品自体をリブートせよ」といった意見が出るくらいで、筆者(youon)としても、主題歌以外、音楽全部入れ替えれば、「ゴールデンアイ」という作品自体が、150%ぐらい面白くなるのではないかと思っています。 上記、極私的アルバム評価で星2つです。戦闘ヘリ脱出シーンの音楽は迫力があり映像を盛り上げています。そこは評価できますが、全体としてはやはり、甘めで星2つですね。 ボンドのテーマを一切使っていないので良くないという意見がありますが、実はボンドのテーマ旋律は、ところどころに使っています。使っていますが、「コンカラカンカンコンコンコン」とシンセやティンパニーを使った気の抜けた入れ方。曲や本編を盛り上げるために入れてはいません。 実はこの文を書くために「ゴールデンアイ」を見直してみました。またサントラも何度も聞き直しました。まずサントラは曲として1曲1曲はそれなりに聞かせます。シンセを中心として、全体にエコーがかかったような曲作り。「ゴ~ン」とか「ファ~ン」と言った音響が印象に残ります。全体的に暗いです。 本編の劇中曲としては、どの曲が使われていたのか分からないくらい印象に残らない。つまり映像を盛り上げてもいなければ、合ってもいない。時たま「ゴ~ン」とか「ファ~ン」とか聞こえるくらい。音楽のヴォリューム自体も小さい。 図書室のアクションからヴォリュームが上がり、そのままクライマックスのタンクチェイスにつながりボンドのテーマが聞こえてくる。ここの音楽は違う作曲家に差し替えられていますから、製作側から「エリック・セラは合わない」と判断された証拠です。この別作曲家はジョン・アルトマンとのことです。 ラストの「エクスペリエンス・オブ・ラヴ」は、ムードある曲で曲としてはそれなりに聞かせますが、「ボンド映画」のラストの大団円の曲としてはふさわしいと思えず、ここがボンドのテーマだったら、作品全体の印象も随分違っただろうと思います。 サントラに収録されてないタンクチェイスの曲は、4枚組、The City Of Prague Philharmonic Orchestra 演奏の「James Bond Collection」で聞くことができます。 ・4枚組、The City Of Prague Philharmonic Orchestra 演奏の「James Bond Collection」 |
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