サントラ・ジェームズ・ボンド・映画音楽アートの研究・映画コラム
「ジェームズ・ボンド映画」のサントラを中心に、映画音楽、映画批評、アートなどを述べていきます。映画コラム・写真集などあります。
1967年の「007は二度死ぬ」でも、ノルウェー北部にある島Tjomeで“秘密のCIAのベース“のシーンがありました。さらに2002年公開の「007 ダイ・アナザー・デイ」でも、ダイヤモンド商人になりすましたボンドが北朝鮮に侵入し、北朝鮮の将軍と氷上カーチェイスを繰り広げるなどもしてきました。」
筆者(youon)なみに噛み砕きましょう。
「1967年の「007は二度死ぬ」でも、ノルウェー北部にある島Tjomeで“秘密のCIAのベース“のシーンがありました」
確かにそういうシーンはあり、そこは、ノルウェー北部にある島Tjomeというところであったのか・・。ふむふむ。でもあれは会議シーンでCIAベースという認識は無いですね。もちろんボンドはいません。
「さらに2002年公開の「007 ダイ・アナザー・デイ」でも、ダイヤモンド商人になりすました(確かに)ボンドが北朝鮮に侵入し(そういう設定ですね)、北朝鮮の将軍(ムーン将軍?)と氷上カーチェイス(え?ホーバークラフトだろ?)を繰り広げるなどもしてきました」
氷上カーチェイスをしたのは手下のザオでしょ。そしてそこはアイスランドの設定だったしロケ場所はノルウェーだったんですか? とにかく前提の話が正確さを欠いてますので、どう受け取っていいか分かりませんね。
まあともかくノルウェーが入るらしいということで、頭の隅に置いときます。
写真は「007 ダイ・アナザー・デイ」より
●ちなみに当ブログの余談をいたしましょう。
当ブログ(サイトにあらず)の更新は、「トゥモロー・ネバー・ダイ」で止まってます。「まだ先があるだろう」とお思いになるのもごもっとも。書くべきことはまだまだあります。
実はこの007情報を中心としたブログ、サイト文面は、2017年の前半におよそ半年かけて一気に書き上げたモノで、それにはその時点で明確な目的があったのです。それは何だと言ってもしょうがないですが、不穏なイメージは避けたいですからハッキリ申し上げましょう。それは某専門アフィリエイトの収得でした。それが目的だったのですが見事に落とされ、その時点で目標を失い、そのままになっているという訳です。
とは言っても「ボンド映画」や「シリーズ映画」に対する筆者(youon)の情熱は本物ですので、目的を変えるなり、当ブログ、サイトを意義あるものにしたいと日々考察している次第です。
今後ともよろしくお願いいたします。
●タイトルバック | |
・GoldenEye 主題歌・ティナ・ターナー | |
主題歌作詞・作曲、ボノ、ジ・エッジ。往年のベテラン、ティナ・ターナーがシャウトする名曲。 | |
●挿入歌 | |
・正当な挿入歌としては特になし。wikiには下記の情報がありますが、サントラ盤には見当たりません。 | |
劇中歌「スタンド・バイ・ユア・マン」 - ミニー・ドライバー 作詞・作曲 - ビリー・シェリル、タミー・ウィネット | |
●ラスト曲 | |
・エクスペリエンス・オブ・ラヴ エリック・セラ | |
作詞・作曲、エリック・セラ、ルパート・ハイン。 |
●「ゴールデンアイ」サントラ、作品内の曲について |
賛否両論とのことですが、筆者(youon)は「否」の方ですので、なるべく悪口三昧にならないよう気を付けます。 まずティナ・ターナーの主題歌ですが、これは迫力ある名曲。これはこれで終わり。問題は本編とラストのエリック・セラです。 当初、セラは、音楽オファーを一度断って、周囲の説得でオファーを受けたと聞いています。やる気、もしくは「ボンド映画」に対する敬意が無いならば、断るべきだったと思いますね。 なにしろ賛否両論の「否定側」には、「音楽全部入れ替えて作品自体をリブートせよ」といった意見が出るくらいで、筆者(youon)としても、主題歌以外、音楽全部入れ替えれば、「ゴールデンアイ」という作品自体が、150%ぐらい面白くなるのではないかと思っています。 上記、極私的アルバム評価で星2つです。戦闘ヘリ脱出シーンの音楽は迫力があり映像を盛り上げています。そこは評価できますが、全体としてはやはり、甘めで星2つですね。 ボンドのテーマを一切使っていないので良くないという意見がありますが、実はボンドのテーマ旋律は、ところどころに使っています。使っていますが、「コンカラカンカンコンコンコン」とシンセやティンパニーを使った気の抜けた入れ方。曲や本編を盛り上げるために入れてはいません。 実はこの文を書くために「ゴールデンアイ」を見直してみました。またサントラも何度も聞き直しました。まずサントラは曲として1曲1曲はそれなりに聞かせます。シンセを中心として、全体にエコーがかかったような曲作り。「ゴ~ン」とか「ファ~ン」と言った音響が印象に残ります。全体的に暗いです。 本編の劇中曲としては、どの曲が使われていたのか分からないくらい印象に残らない。つまり映像を盛り上げてもいなければ、合ってもいない。時たま「ゴ~ン」とか「ファ~ン」とか聞こえるくらい。音楽のヴォリューム自体も小さい。 図書室のアクションからヴォリュームが上がり、そのままクライマックスのタンクチェイスにつながりボンドのテーマが聞こえてくる。ここの音楽は違う作曲家に差し替えられていますから、製作側から「エリック・セラは合わない」と判断された証拠です。この別作曲家はジョン・アルトマンとのことです。 ラストの「エクスペリエンス・オブ・ラヴ」は、ムードある曲で曲としてはそれなりに聞かせますが、「ボンド映画」のラストの大団円の曲としてはふさわしいと思えず、ここがボンドのテーマだったら、作品全体の印象も随分違っただろうと思います。 サントラに収録されてないタンクチェイスの曲は、4枚組、The City Of Prague Philharmonic Orchestra 演奏の「James Bond Collection」で聞くことができます。 ・4枚組、The City Of Prague Philharmonic Orchestra 演奏の「James Bond Collection」 |
●タイトルバック | |
・Licence To Kill 主題歌・グラディス・ナイト | |
主題歌作曲、作詞は、Narada Michael Walden, Jeffrey Cohen, Walter Afanasieff。これまでのシリーズで主題歌と劇中曲作曲は何かしらの形で繋がっていたのが、今作で初めて独立した主題歌となる。グラディス・ナイトが歌うこの主題歌は、パンチの効いたバラードで、なかなか聞かせます。 | |
●挿入歌 | |
・正当な挿入歌としては特になし。 | |
サントラ盤には、劇中に掛かる曲として、「Wedding Party」アーティスト- Ivoryと、「Dirty Love」アーティスト- Tim Feehan が収録されている。 | |
●ラスト曲 | |
・If You Asked Me To 歌・パティ・ラベル | |
ダイアン・ウォーレン作曲。「消されたライセンス」DVD特典に収録されているパティ・ラベルのミュージックビデオは、けっこう迫力あり。これもパンチの効いたバラード。 |
●「消されたライセンス」サントラ、作品内の曲について |
上記、極私的アルバム評価で、星2つしか付けませんでしたが、サントラ盤として評価するならば、厳しめでやはり星2つですね。 本編の劇中曲としては、今回担当の作曲家、マイケル・ケイメンはいい仕事をしています。していますが、これはマイケル・ケイメン(故人)の特徴で、映像に合わせて効果音的な曲をつける、こういう手法です。これは、マイケル・ケイメンが担当した他の映画作品にも言えることで、今作「消されたライセンス」でもそういう的確な仕事をしています。 サントラには、例えば、9分10秒ある「Licence Revoked」だと、劇中曲の効果音楽を1つにまとめたような曲で、曲そのものにテーマは見えません。唯一、ボンドガールのパムをテーマにした「Pam」で美しいメロディを聞かせます。 ボンドのテーマはところどころに登場しますが、すぐに「ジャーン」とか映像に合わせた効果音楽風に変わるので、あまり楽しめません。南米風なギターの曲はなかなかいい味を出していますが、「ボンド音楽」という感じはありません。 今作「消されたライセンス」のマイケル・ケイメンの仕事は一種、腰の据わった仕事ぶりに見えます。特に007シリーズを意識せず、主題歌も別作曲家なので旋律に使えず、ボンドのテーマをところどころにまぶした、”アクション・サスペンス映画”の音楽を作ったといった感じです。 終盤のタンクローリーチェイスで、ボンドのテーマが長くかかりますが、映像がマッドマックス風ですので、なんとなくしっくりきません。 主題曲もラストの曲もいい曲で聞かせます。主題曲とラストの曲だけなら星5つですね。 |