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サントラ・ジェームズ・ボンド・映画音楽アートの研究・映画コラム

「ジェームズ・ボンド映画」のサントラを中心に、映画音楽、映画批評、アートなどを述べていきます。映画コラム・写真集などあります。

カイジ 動物世界





まず気になったのは、筆者はこの作品をwowowで放送されるまで知らなかった。公開時には中国で大ヒットしたということだし、当時、日本でも劇場公開されている。実際日本でどの程度の興行成績だったかは定かでは無いが、この作品についてのYahoo!映画評の投稿者は極端に少ない。通常、日本公開作は数百人のYahoo!映画評投稿者になるが、「カイジ 動物世界」は十人程度。実際に日本で見た人は少ないと推測します。

作品自体は悪くないです。邦画の「カイジシリーズ」は、藤原竜也の絶叫演技が特徴的な人気シリーズ。この中国製作版は原作から直接中国側が映画化したようで、邦画のシリーズとは繋がりはない。脚本には原作者の福本伸行が参加している。

邦画の「カイジ」はゲームのトリックと、各役者の騒ぎっぷりが見所だったが、この中国版はそれら押さえつつ、人間ドラマ的要素も入れてるので、それが邪魔と見るか、プラス要素と見るかは鑑賞者に拠るでしょう。
ただ明らかに不要と思われる妄想アクションは興をそぎます。作り手の自己満足としか映りません。

全くの予備知識無しで鑑賞し、「随分、カーク・ダグラスに似た役者を揃えたな」と思っていたら元締めボス役西洋人は、マイケル・ダグラス(カーク・ダグラスの息子)でしたわ。
まあ「面白い」というか、役者の演技で引っ張ってる映画ですね。肝心のカードじゃんけんのトリック、手の確率とか、何枚残ってるとかは、何だか分かりませんでした。

まあ映画の評価としては、秀作と佳作の間、3.5点(5点満点で)といったところ。ギリギリ及第点でしょう。



終盤、負けたカイジ(ちなみに字幕ではカイジだったが、中国語の発音はカイジではない)が、人体実験用に全裸にされ、服を脱ぐシーンが描写されるが、引きの絵で腰あたりは物体に隠され良く見えない。

どうせ人体実験用なのだから、素っ裸のまま待機部屋に放り出せばいいのにと思うが、ご丁寧に要員からバスタオルを渡される。まあ一般映画作品だからしょうがないと言えばしょうがない。

終盤の十数分はこのカイジのバスタオル姿、つまり上半身裸のシーンとなります。この姿で格闘。バスタオルは取れません。

カイジを演じるリー・イーフォンの半裸はバッチリ描写され、まあ何と言うかこのカラダの表現が難しい。魅力的ではあるが、スリムでも筋肉質でも太目でもガッチリでもない。強いて言えば、綺麗に整ったぽっちゃり。CGを多用してる作品なので「CGで整えました」と言われれば納得します。実際のところは知りません。予告編でもちょっと見えます。

追記・一連の作業(ブログ作成など)をして、この「カイジ 動物世界」が日本のマーケットであまり重宝されてない印象を受けました。筆者としては「見て損はない作品」とハッキリと申し上げます。






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