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サントラ・ジェームズ・ボンド・映画音楽アートの研究・映画コラム

「ジェームズ・ボンド映画」のサントラを中心に、映画音楽、映画批評、アートなどを述べていきます。映画コラム・写真集などあります。

ビリーバーズ



・カルト的団体に所属するふたりの男とひとりの女は、無人島で修行生活を送っていた。だがある日、ふとしたことから3人の本能と欲望が暴かれ…。(DMM.COM解説より)

まず「男の裸」行きましょうか。中盤に島にたどり着いたヤンキー数人(話はすぐ終わる)、終盤に教団員と警察の大人数乱闘シーン等あるが、話のほとんどは無人島で修行(?)する男2人女1人で進行する。

全編の3分の1ぐらいは、着衣もしくは全裸のエロシーン。ネット評価では「磯村勇斗は良く頑張った」など言われていて、まあその通りで磯村勇斗の全裸シーンは相当な分数描写されている。ただメインは女演じる北村優衣に焦点が当たり、磯村勇斗は性行為の相手役といったイメージです。

確かに磯村勇斗の全裸シーンはあるが、遠景であったり、腰から下は海の水面下であったりというのがメイン描写で、足伸ばしで座ってる全裸アップも足からカメラは上へパンニング(カメラ移動)、わざわざ股間を避けて腰スレスレで上半身、すぐに顔の表情を撮る。筆者に言わせれば「腰が引けたカメラワーク」と言うことになります。上半身裸を堪能するなら、同じく磯村勇斗が案内役をするサウナドキュメント「サウナーーーズ」の方が良く見えます。

もうひとりの男性、宇野祥平は縛られて女からのフェラシーンがあるが、着衣で表情のみ。裸は無いと言ってよろしいでしょう。

女が「私、臭いですか?もっと嗅いでください」と言い、磯村勇斗が嗅ぎ、行為に発展する描写などは、匂いフェチの琴線に触れるのではないでしょうか。筆者はこういうシーンを初めて見ました。



この映画の評価ですが、前出のようにエロシーンが多いので、それにハマれば楽しめます。が、話としてはB級でしょうね。あくまでも筆者としてはですが。結果として「なんだかんだ言っても人間はエロに帰結する」というテーマに見えるが、本当にそうなんでしょうか? それにしては宗教団体など背景描写は弱い。

終盤の教団と警察との攻防も、双方マシンガンを撃つが、なんかエキストラ俳優が揉み合ってるだけに見え、緊迫感も迫力もテーマ性も何もない。ここら辺は演出の責任ですよ。監督の城定秀夫の別作品『女子高生に殺されたい』(2022年)ではサスペンスでなかなかの演出力を感じさせましたが。

Yahoo!映画評では、そこそこの得票を得ています。3.4点(5点満点で)ですから、まあ及第点です。ところが得票の仕方に特徴があり、高評価(5点)と低評価(1点2点)が極端に少なく、3点4点に集中し、褒めてる所がエロシーン、それも女優に集中している。そして「ピンク映画」「ロマンポルノ」というレッテル張り。まあその通り。そういう映画です。

「R15」(15才以下観覧禁止)ということだが、これは「18禁」だろうという意見に筆者も同意です。



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