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サントラ・ジェームズ・ボンド・映画音楽アートの研究・映画コラム

「ジェームズ・ボンド映画」のサントラを中心に、映画音楽、映画批評、アートなどを述べていきます。映画コラム・写真集などあります。

ウィリアム・フリードキン監督死す…87歳

まずはニュースから。
映画「エクソシスト」「フレンチ・コネクション」のウィリアム・フリードキン監督が死去…87歳 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
ニュースは消えますからね。トップ文面だけ転載しておきます。

******ここから
【ロサンゼルス】「エクソシスト」「フレンチ・コネクション」などで知られる米国の映画監督、ウィリアム・フリードキンさんが7日、肺炎と心不全のため、ロサンゼルスの自宅で死去した。87歳だった。米紙ニューヨーク・タイムズなどが報じた。
******ここまで

当コラム筆者は彼から多くの影響を受けています。
筆者が2009年に「ファンタサイケダイアリー」に書いた記事をココに転載し、
お悔みとさせていただきます。フリードキン氏へありがとうございましたと申し上げます。


******以下「ファンタサイケダイアリー」抜粋

2009/11/09(Mon)   ウイリアム・フリードキン
WOWOWで、2006年のウイリアム・フリードキン監督作品「BUG/バグ」を見る。まあ、この作品の評価は、ネット上で他の方が散々酷評してるので、筆者(fanta)は、あえて言いません。と言うか、途中からネットやりながら見てたので、正当に評価できる立場ではない。

では何故、このサイトで取り上げるのか? それはウイリアム・フリードキンほど、人の才能、生き様、仕事感を考えさせられる人はいないからだ。
もったいぶらずに結論を言っちゃいましょう。ウイリアム・フリードキンほど、見事にダメになっちゃって、ダメを自覚せずに70才になっても吼えてる人は、偉いというか何と言うか、やっぱり考えさせられるんですワ。

ウイリアム・フリードキンのフィルモグラフィーは、wiki等をご覧いただくとして、fantaの作品評をザッと言いましょう。

 
まず、舞台劇を映画化した70年の「真夜中のパーティー」、初めて真正面からゲイを取り上げた作品。これは衝撃を受けましたね。初めて自分(fanta)の世界を描いた作品に出会ったんだから。2日間に渡って2度映画館で見ました。この作品に影響されたところは大きいですよ。


そして71年、アカデミー作品賞監督賞を取る「フレンチ・コネクション」、73年の大ヒット作「エクソシスト」。まあ、この3作の演出の切れ味、凄みと言うかね、これにやられちゃった人は多いんですよ。fantaもその一人。
そして、「恐怖の報酬」(77年)で切れ味が鈍り、「ブリンクス」(79年)は駄作、再びゲイを扱った「クルージング」(80年)は、そこそこ切れ味が戻ったが、その後、「L.A.大捜査線/狼たちの街」(85年)以外は、珍作ぞろい。

不思議なことに、ダメになりきれないんだなこの人。ハリウッド映画界にも70年代前半の切れ味にやられちゃった人も多いようで、どういう訳かコンスタントに作品は作り続けられている。

評論や案内では、「あの御大が・・」とか、「奇才」とか、「エクソシストの」とかの枕詞が付くウイリアム・フリードキン。中には「70年代後半より”失速”」という的を得た表現をしてる人もいる。
そんなフリードキンですが、実際けっこうクセモノだったようで、武勇伝みたいな逸話がいくつもある。

役者を脅迫したような話や、当時売れっ子だった作曲家ラロ・シフリンのプライドをズタズタにした話などは、全くいい気はしませんね。と言うか、そういうなんか、本来の作品造りの才能とは、また別の、何か「世を掻き分ける」ような生き方をしてるんだなぁと思うんですよね、この人。良いか悪いかは別として。

正直、この20年、何となく駄作よりの佳作ばかりですので、もうウイリアム・フリードキンの秀作は見られないと諦めています。


ただ、70年代前半にこの人から受けた衝撃は、私の人生の一部をかたちどっているのは確かですよ。だから簡単には忘れられないんだ。だから駄作と分かっていても「BUG/バグ」にチャンネル合わせちゃった訳です。
写真は「真夜中のパーティー」パッケージ、2種。
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