大したことを申し上げるわけではないのでご期待なさらぬようお願いいたします。
単に俳優・菅田将暉氏についてゴチャゴチャ言って、主演映画の動画なりをリンク紹介したいと思ってるのみです。
今、日本で一番活躍してる俳優ではないかと思います、菅田将暉氏（音楽活動については論じません）。来年（'23年）の２月で３０才とのこと。
菅田将暉氏についてよく言われるイメージは「エロい」です。筆者も同感。wikiとか見ると「
アイドル性と演技派の二面性を兼ね備えている」とか、「
本当に天才」とか、「
対応力の高さ」とか、高評価の文言が並び（音楽については割愛）、それはそうなんだろうと納得はするが、その前に「エロい」のですよ。
何がどうエロいのか、考えてみてもちょっと良く分からない。直感的にエロい。誰もがそう思うわけではないとは思うが、そう思う人が多いというのも事実。整った美形という要素が確かにあるが、それだけではないだろう。これは考え込んでもしょうがない。
「あゞ荒野」では全裸になってるが（
「男の裸が見られる映画」中部に詳細有り）、多数の出演作の中で肌を見せている作品は少ない。たたずまいがエロスを感じさせるとしか言いようがないですね。
ただ、エロいから活躍してるのではなく、上記にも挙げられているように「演技が上手いから」や「役幅が広い」などが挙げられると思う。
劇場映画作品だけを見ても、主役を張るようになった2012年度から毎年、２本から４本以上の作品に出演、そのほとんどが主役だ。2016年度には８本の作品に出演、ほぼ主役である。同様にTVドラマでも活躍。こんな人気俳優は過去に居ただろうかと、ふと思います。
役柄の幅で言えば、テンションの高い役から、「銀魂」のように大人しい役もこなす。ただ「仮面ライダー」を除き、若い感性を表現した似たようなテーマの作品がほとんどで、20代だから当然、それが合ってた。30代に入ってからそれが通用するのか、化けるのか、まだ分かりませんね。最新作の「百花」で今後の方向性が見えるかもしれません。
さて、上記に褒めましたが、ここで逆のことを言います。多くの作品の中で菅田将暉という役者の印象がほとんど残ってないのだ。
筆者はデビュー作の「仮面ライダー」は見ていない。文芸作品本格的主役の「共食い」から20
数本見てる、菅田将暉主役の60%ほどを見てる。その中で印象に残ってるのは、近作の「キネマの神様」、「キャラクター」、「CUBE」のみ。後は極端に言えば失念してますよ。暗さだけが印象にある「共食い」なんてサッパリ忘却してるし、「セトウツミ」なんて、”あれがそうか”と認識するだけで、右左どちらの人物かも分からない。
けっこう楽しめた近作の「CUBE」なんて、始めの方に出てきた斎藤工や中盤からの岡田将生の方の印象が強い。
「帝一の國」では、作風から褌姿になってるはずだが記憶にない。「火花」のラストのシーンは覚えてる。ただ印象的なセリフがあったからだ。役者自体の印象は薄い。「アルキメデスの大戦」で黒板に方程式を書いてるシーンは覚えてるが、これは予告編の印象的なキャッチのシーンだからだ。後は「（主役なのに）どこに出てたの？」ってな感じだ。
年代は違うが、妻夫木聡や松山ケンイチ、綾野剛などの役者は具体的な映像としてハッキリ覚えてますよ。覚えてると言えば「キャラクター」で、あえてメイクをしなかったと思われる荒れた肌で漫画執筆に没頭する菅田将暉のアップのシーンは覚えてる。そこはそういう荒んだシーンだからだ。
菅田将暉氏をけなすつもりはサラサラ無いです。言い換えれば、役者自体が役者と言う存在を超えて、作品のストーリーやテーマに溶け込んでる、溶け込ますテクニックを持ち合わせているとしか言いようがないですね。こういうのを「天才」と言うのかもしれません。
